車椅子を押す

昼飯を買いにコンビニへ出かけた。途中で80mくらいの狭い一通の道があり、それは抜け道としてクルマもばしばし通るので普通に歩いていてもちょっと怖いくらいだ。
そこを車椅子で上っている人がいた。上る、というのはその道は緩やかに、本当に緩やかに上り坂だから。
車椅子は当然左右の車輪が別々に回る。よって両手を均等に使わないと直進できない。上り坂は両手を常に踏ん張って常に同等の力で車輪を繰り出さないと、直進できないだけでなく最悪クルッと回転してしまう危険がある。
かなり苦労しているようだったので、声を掛けて押してあげた。その人の苦労が嘘みたいに車椅子は軽く、小走りでその道を駆け上がれるくらいだった。
お礼を言われた、何度も言われたけれども、なぜかこっちが謝りたくなった。