Googleさん

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0606/28/news121.html

また、検索エンジンについて、とりわけGoogleの信用性と透明性について興味深い話を披瀝した。「今まで言われていたWebの信頼性は、検索した結果にどれだけ信頼性がおけるか。検索すると1位から順に結果が表示されるが、その順位が正しいのか。透明性は、表示順位のストラテジーをユーザーに明らかにできるかどうか」と解説。

 こうした疑問が生まれたのは、同氏がジェンダー関連の研究でGoogleを活用しているときだという。その後、GoogleYahoo! Japan、およびGoogle提携サイトでの表示順位の比較と、Googleでの表示順位とページランクとの間に基本的な関係があるかどうかを検討して、今年の日本DB学会の年次大会で発表したという。

 「面白いのは、Googleと提携している検索エンジンは、1点だけを除き、どの検索エンジンも、同じ結果になっていること」

 つまり、Googleと提携している検索エンジンは、Googleから提供された結果をそのまま手を加えず表示していることを意味しているのだが、しかし、Googleの表示結果そのものと、ほかの提携サイトの表示結果を比較すると、明らかな違いがあると増永教授は疑問を呈し、Googleはほかの検索サイトに提供するデータに“何らかの手を加えている”ことを意味しているのではないかと主張する。「Googleのエンジニアに知り合いもいるので尋ねても、『きちんとやっている。人手は入れていない』という回答が来るだけだ。しかし、明らかにおかしい」。

 一般的には、ページランクが高いから高順位に行くという説明がなされているが、「そうした相関性も見られない。また、バックリンクの数との整合性も、Yahoo!で調べたものとは異なる」と明かす。

 そして「皆さんも表示順位のランクを調べて欲しい。わたしが主張したいのはおかしいと思うのとともに、『なぜ、そうした順位になったのかユーザーの誰にも分かる形で示して欲しい』ということ。これは社会的責任だと思う」と結んだ。